| BACK TO THE FUTURE PART2 未公開シーン |
| マーティ、未来の世界へ向かう |
【シーン説明】いざ2015年の世界へ向かうマーティ。その後ろでデロリアンが飛び立とうとしている。【解説】こちらは『メイキング・オブ・バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』より。未公開シーンというよりは未公開カット。本編ではマーティの後ろ姿と共にヒル・バレーの街並みが徐々に映っていくショットが使用されている。こちらは反転したカットで、マーティの顔と共にデロリアンが空飛ぶ瞬間が映っているが、観客の注目は"未来の世界そのもの”だったためこちら側のカットは使用されなかったのだろう。 |
| 2015年での支払いは?NEW! |
【シーン説明】ペプシ・パーフェクトを注文したマーティ。ドクからもらった50ドル札を見せると、モニターのレーガンは怪訝な顔をする。「現金?現金の場合は手数料がかかりますが…」。マーティには何のことかわからず「いいんだ、現金で払う」と押し切る。トレイに吸い込まれた50ドルから返金されたお釣りはたったの5ドルだった。【解説】シーン説明は小説版を元に、Eninieさんに台本も確認してもらいました。画像の左下が支払いコーナーと思われ、「キャッシュ投入口」と「親指認証」が写っている。マーティはおそらくあそこに50ドル札を入れたと思われる。2015年では親指認証による決済が主流で、老ビフもタクシーの支払いは“親指決済”。さらに、親指を切断して盗む「親指泥棒」なる犯罪が新聞で報じられていたりもする。現代から見るとマーティよりもレーガンの気持ちに共感してしまうのが面白い。カットの理由は時間短縮のため。なお、2015年のペプシ・パーフェクトは45ドルということだが、2024年の円安基準で考えると、1本7000円近い計算になる。 |
| 老いたテリーとビフ |
|
【シーン説明】2015年でマーティに時計台の募金をお願いするテリー。そのまま落雷があったのは1955年11月12日だったと話を進める。なぜ覚えているかと言えば、ここにいる老ビフがその日に300ドルの車の修理代を踏み倒したからだと怒り始める。老ビフは「昔の話は根に持つな」と吐き捨てるように、その場を去っていく。 【解説】配置としては募金のお願い→カブス優勝までの間に入る予定だったと思われる。老ビフが1955年の日付を選んだ理由の補強にもなり、さらにビフとテリーの関係性も分かる“説明として大事なシーン”だが、テンポを崩すため削除されたのだろう。個人的にはこのシーンがないと、初見の人には絶対に自動車整備のテリーとこのテリーが同一人物だとわからないと思う。 |
| あのデロリアンを追いかけろ!NEW! |
【シーン説明】路地で盗み聞きをし、ドクがタイムマシンを発明したことを知った老ビフ。ゴミ箱からスポーツ年鑑を拾うと、タクシーを止めて飛び乗る。ぶつぶつと独り言を続ける老人に、運転手は不安を覚える。肩に乗せた相棒のオウムも老人を見てから様子がおかしい。すると、老人が叫ぶ「あのデロリアンを追ってくれ!」。まるで昔の2D映画みたいなセリフだ。運転手は怪しみつつも、言われるがままデロリアンを追い始める。【解説】この写真はPART2公開当時に発売されていたトレーディングカードに収録されていたもの(現在でも映画ショップで購入可)。シーン説明は小説版より。台本上だと「どうやって追いかけるのか」を丁寧に描写したくなるが、映像でつないでみると不要だと分かる典型例。車中のドクの「追いかけられている」というセリフと、老ビフの乗ったタクシーがヒルデールへ入るカットだけで観客は状況を理解できるため、この場面は削られたのだろう。 |
| 父の帰宅(ロング・バージョン) |
|
【シーン説明】2015年の老マーティが帰宅。本編ではマーティJrにテレビを注意して終わるが、その後に続きが。マーティが両親に挨拶して、ジョージがゴルフ場で車にひかれたことや、マーティはもうすぐ昇進するなどいくつも嘘を言っているのがわかる。また、マーティJrにビデオメガネを渡すと2画面しか見れないと文句を言われ、マーティは思わずボヤく。 【解説】マーティが家族に声をかけることで、それぞれの人物がより紹介されている。またスタッフとしての見所は、6画面テレビや同じ役者を同じ画面で2役出演するビスタグライド・カメラの実力を見せつけることだった。だが、視覚効果を見せるために、後半に繋がる要素もないシーンをわざわざ長引かせる必要はないとカットされた。 なお、PART2は2015年のマーティの家から1985年Aにかけて未公開シーンが多くある。本音を言えば、本編でも物語が進展しない無駄なシーンが非常に多いと思っている。それを裏付けるようにPART2のテレビ放送時ではバッサリとカットされることが多い(しかも意外と違和感がない)。もちろん、1955年や西部へつなぐための“助走ブロック”だと考えれば納得はできるが。 |
| ピザを食べるシーン |
|
【シーン説明】ピザ解凍名人ロレインのピザを家族で食べるシーンのロング・バージョン。ジョーイおじさんが2015年でもまだ牢屋だったり、ジョージのあの笑いが聞けたりする。また電話に夢中だったマーリーンに対し、老マーティがケルプ・ティー(海藻で作ったお茶?)を持ってくるように激怒するなど、家族内がうまくいってないこと示唆されている。 【解説】このシーンの目的はずばり3人のマイケルを同時に出すこと。今では一般人でもできる合成だが、1989年当時としてはとんでもない技術だった。もはや現代の我々には当たり前に見えてしまって当時みたいに驚けないのが残念。削除の理由は、上と同じくで特殊効果ばかり力が入り中身がないシーンだったため。視覚効果スーパーバイザーだったケン・ランストンはこのシーンが日の目を浴びたことを喜んでいるとのこと。個人的には、動けない家族の代わりに動き回るロレインが妙に愛らしい。 |
| 近くて遠い老マーティとジェニファー |
【シーン説明】ニードルスの電話に出るために書斎へ向かう老マーティ。電話に出る前、鏡の前でネクタイを直していると、ふと視界に高校時代のジェニファーが映る。ジェニファーはとっさに隠れ、老マーティは「気のせいか」と首を振って書斎へ向かった。【解説】写真はトレーディングカードより。30年の時を経て向かい合うマーティとジェニファーという“画”としては最高だが、尺の都合でカットされたのだろう。 |
| 気絶するジェニファー(ロング・バージョン) |
【シーン説明】2人のジェニファーを叫び声を聞いて、慌てて玄関に集まるマーティ一家。【解説】特典映像の未公開シーンには収録されているが、YouTubeでは公開されてない様子。2015年のマーティとジェニファー夫婦の共演するシーンだが、マイケル演じる家族3人がぶつかっていないと不自然ということでカットされた。合成が完成する前の映像のためちょっと驚く。 |
| 車に寄り掛かり消えるビフ |
|
【シーン説明】2015年に戻ってきた老ビフだが、様子がおかしい。ジェニファーを救出したドクたちを乗せたデロリアンが飛び立つのを見送ると、そのまま消えてしまう。 【解説】BTTFで最も有名な未公開シーンのひとつ。老ビフが体調悪そうだった理由は、Q&Aなどでも何度も語られてきた。その理由は、老ビフによって大金持ちになったビフだが、1996年にはロレインに射殺されており、2015年の世界にビフの存在がなくなっているため。だが、試写会で見た観客がこのシーンを理解できていないと判断されたためカットされた。 ちなみに公式サイトのQ&Aでも解説されています。 |
| 燃える高校 |
|
【シーン説明】荒廃したヒル・バレーを歩いたマーティが目撃したのは、廃墟となったヒル・バレー高校だった。 【解説】ストリックランド先生と出会った後に、先生の証言が正しいか確認するために高校を訪れる予定だった。カットの理由は明確で”やりすぎ”だったから。廃墟の高校を作ったのは、後に『ターミネーター2』なども手がけるILM。そう思うとどことなく「審判の日」っぽく見えるのが面白い。 |
| マーティ、兄に会う |
|
【シーン説明】「ビフの極楽パラダイス」へたどり着いたマーティ。ちょうどそこから追い出された一人の男が兄デイブだった。明らかに浮浪者で、アルコールにも溺れている様子。何を聞いてもまともな返事は返ってこない。父ジョージを捜すと言えば「どうしちまったんだ」と言われ、母ロレインは?と言えば「いつから口をきくようになったんだ」と会話が噛み合わない。せめてロレインの居場所だけでも、と尋ねたマーティに対し、デイブが指差したのは「ビフの極楽パラダイス」だった…。 【解説】1985年Aでマーティが兄弟と出会う貴重なシーン。兄弟が母ロレインと口をきかない関係になってることや、浮浪者になってもちゃんと弟の心配をするデイブの変わらぬ良さがわかる。カットになった理由は、姉のリンダが出てこないため。撮影時、リンダ役のウェンディ・ジョー・スパーバーは妊娠中だったため参加できず、デイブ役のマーク・マクルーアのみとなった。だが、観客はデイブが出ていると「姉のリンダはどうしたんだ?」と思ってしまうため、PART2では兄弟まるごとカットとなった。せっかく撮影したのに1秒も映らないデイブがかわいそう。ちなみにリンダが出演させた場合は娼婦させるつもりだったとのこと。個人的にはデイブの演技がとっても好きで、未公開シーンの中でも特にお気に入り。小説版では飲酒が14歳から可能だと教えられるくだりもある。 |
| ドクとピーボディの遭遇 |
![]()
【シーン説明】ビフの家から、デロリアンを隠しているリヨン団地建設予定地まで自転車で戻ってきたドク。しかし、その手前でパトカーとトラック、そして2人の男に遭遇する。トラックの側面には「ツイン・パインズ・ファーム」の表示。ただし「ツインズ(Twin)」にはバツが引かれ、上から「ローン(Lone)」と書き直されていた。運転していたのはピーボディ老人。PART1でマーティの乗る宇宙船(デロリアン)に松を潰されて以来、宇宙船探しに躍起になっていた。夜明け前にここら辺で空飛ぶ円盤を見たと主張して、もう一人の警官と共に宇宙船が探していたのだ。その手にはショットガンが握られており、ここでデロリアンが見つかったら大変だ!ドクはゆっくりとピーボディに近づくと、老人はコミック誌を突きつけてくる。「冥王星からやってきた円盤だ。こんなやつ見なかったか?」。ドクはにこやかに答える。「その空飛ぶ円盤なら、あっちの方に2マイルぐらい飛んでいくのを見たよ」。追跡目標ができたピーボディは大喜び。警官と共にドクの示した方向へと車を走らせていった。 しかし、いざドクがマーティを救いにデロリアンを出発させようとした時、タイミング悪くピーボディのトラックが戻ってくる。ピーボディはショットガンを発砲。弾を避けた拍子に、デロリアンはリヨン団地建設予定地の広告看板に付いた小旗を引っかけてしまう。それでもデロリアンはすぐに現場から消える。残ったのは、虚しく響くピーボディの叫び声だけだった。「戻ってこい!宇宙人野郎!」 【解説】このシーンは特典映像にも未収録だが、写真はネット上でときどき見かける。ピーボディを追い返すシーンは、マーティが校舎内でストリックランドの部屋に忍び込む前に挿入される予定。一方、ショットガンで撃たれる場面は、本編と同じくマーティがビフの手下に見つかった直後のタイミング。 ピーボディの再登場ということで、このシーンはいつか見てみたいとずっと思っている(ドクの追い返し方もめっちゃ好き)。さらに面白いのが、デロリアンがリヨン団地の小旗に引っかかるのはドクの操作ミスではなく、ピーボディの弾を避けた結果だと分かる点。カットの理由は「We Don't Need Roads: The Making of the Back to the Future Trilogy」によると、スタッフが改めて考えた結果、ピーボディはPART1で“観客に強烈な印象を残すキャラ”ではないと判断されたためだという。なお、PART2の音声解説ではボブ・ゲイルがこの撮影自体を忘れており「なぜ撮らなかったのか覚えていない」と言ってしまっている(こんなに写真が残ってるのに!)。 |
| マーティ、思わず褒める |
【シーン説明】PART2のマーティが舞台の上で「ジョニー・B・グッド」を演奏するPART1の自分を見て一言。「うまいな」【解説】『メイキング・オブ・バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』より。ビフの手下から逃げつつ、両親や自分にも会ってはいけない極限状態の中、思わず自分の演奏を褒めちゃうマーティ。好きです。これはぜひ本編にも入ってほしかった。 |
![]() |